- 超音波診断 -
超音波診断とは
超音波診断とは、超音波装置を使って検査を行う診断方法のことです。整形外科と言えばレントゲンを使った画像診断方法というイメージを持っている人が多いかと思いますが、最近は超音波を使った診断方法が話題を集めています。
そもそもレントゲンは骨を診るための画像です。そのため、レントゲンでわかるのは”骨の状態”でした。しかし、人間の身体を構成するのは骨だけではありません。筋肉や靭帯、神経や血管などさまざまな組織が合わさって身体を構成しています。そうなると、従来のレントゲンだけでの検査では不十分であることがわかるかと思います。レントゲンを診るだけでは詳しいことは分からないため、『様子を見てみましょう』という治療になったり、漠然とシップを処方するだけの治療になってしまいがちでした。
超音波診断は骨の状態のみならず、筋肉や靭帯、神経から血管まで様々な組織を観察することができるため、骨折しているか、はたまた腱が切れてしまっているのか、炎症反応が生じているのかなど、病状の原因がすぐにわかり治療に生かすことが出来るのです。さらに、超音波診断でのメリットはその他の画像診断とは違い、被爆することがなく、迅速でリアルタイムに治療を行えることが挙げられます。
当院の機器紹介
当院ではコニカミノルタ製SNiBLE2という機器を使用して、超音波診断を行っています。
2018年度のGOOD DESING AWARDを受賞した、洗練されたデザインは小型で軽量化されており、持ち運びもできる機器となっています。場所を選ぶばないため、ストレスを感じることなく画像診断を行うことができます。
~ちょっと小噺~
コニカミノルタは日本の電機メーカーとして世界的に有名な企業の1つですよね。従来の画像診断に使われていたレントゲンやCT、MRIは、欧米がけん引していた技術に対し、超音波診断の技術の多くは日本がけん引してます。
そんな、日本を代表する技術の1つである超音波診断を国内産の企業が製造しているため、安心感がありますよね。
超音波診断の具体例
超音波診断はレントゲンのみの画像診断では見逃されていた病態を見つけることができます。さらに、超音波機器を用いることで今までの行ってきた治療をより高いレベルで実施することが可能となります。
超音波診断で見つけることができる疾患
五十肩・腱板断裂
ゴルフ肘・野球肘・テニス肘
ガングリオン・軟部腫瘍・腱鞘炎
脚の筋肉の肉離れや断裂
変形膝関節症・肉離れ・靭帯損傷
靭帯損傷・足底筋膜炎
※ この他にも、炎症反応が生じているかどうかを診ることができます。
超音波を使用した治療例
リアルタイムで診療を受けられるため安心!!
超音波機器は小型で携帯することが出来、検査をその場ですることが出来るので、患者様が実際にご自身の身体の状態を確認することが出来ます。実際の画面を見ながら、ご自身の身体の状態を確認できるので安心して診療を受けることが出来ます。
従来の治療よりも精度の高い治療が可能に!!
超音波機器は診断方法としても十分優秀な機器ですが、治療にも応用することが出来ます。従来は医師の触診や経験を頼りに行っていた注射や筋膜リリースなどの治療を超音波を見ながらで行うことで、より精度の高い治療を実現することが出来ます。